神奈川県横浜市の経営コンサルティング会社 ブレイブコンサルティングの代表です。
2012年6月に受験した認定事業再生士CTPの合格通知が先週届きました。認定事業再生士CTPは、事業再生に関する必要かつ十分な知識と経験を有し、事業再生計画の策定および実行ができ、事業再生実務を行う上での高い職業倫理を有するものに与えられる民間資格です。一般社団法人事業再生士協会という団体が2006年から実施しています。
まだ資格審査が残っていますので、正式認定ではありませんが、やはり合格はうれしいものです。CTPの試験科目は3科目で、経営、法律、会計と事業再生に必要なスキルをトータルで問われます。試験問題はある窮地に陥った企業をケースとして取り上げ論文形式で回答せねばなりません。経営では、破綻する可能性を述べた上で破綻しないための再生計画を2案示せとか、法律では、法的整理と私的整理の違いや民事再生、会社更生法の違いを説明した上で再生手法を示せとか、会計では、実態B/S、清算B/Sを考え経済合理性を述べ、キャッシュフロー計算書を作成したり、別除権や優先債権の知識を元に返済計画を作成するなどなど実務を行っていないと回答できない問題が出されます。
受験者は、会計士や税理士、弁護士や中小企業診断士、銀行員やコンサルティング会社の方々など多岐に渡っているようですが、経営、法律、会計のスキルをトータルで求められるため、皆さん、相応の努力はなさって受験に挑んでいるものと思われます。私自身も、法律については試験前に勉強しなおし、なんとか2回目で全科目合格が果たせました。法律は、知識を詰め込めばなんとかなるので、他の経営や会計に比べ取り組み易いものと思われます。
いずれにしても実際に事業再生の現場に立ち会い、その会社の実情に見合った事業再生計画や返済計画などが当たり前に実務レベルで作成できる能力が求められます。今回はいい力試しになったかと思います。
今後、資格審査を受けCTP登録後は、人脈など幅を広げて、事業再生の分野により深く関わっていければと考えています。